冬季八ヶ岳縦走記 part2

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登山記(冬)

冬季八ヶ岳登山 東天狗岳〜硫黄岳〜赤岳の縦走記録です。季節は1月中旬。

寝坊+朝のグズグズで出発は8時になってしまった…。でも、天気は超晴天です。八ヶ岳ブルーが眩しい。

2日目のルートは黒百合ヒュッテを出発し、中山峠を経由し東天狗岳へ。その後、根石岳、夏沢峠を通って硫黄岳に登ります。硫黄岳からは一旦下って、赤岳鉱泉でテン泊。コースタイムは5時間10分。

出発してからは樹林帯ですが、すぐに視界が開け、西天狗岳が見えてきます。いよいよ冬山に来た!という感じでテンションが上がりますね。

中山峠から眺める西天狗岳
右奥が根石岳
右奥が根石岳

稜線に出ると風も強まってきます。冬山での基本は止まらないこと。止まると冷たい風に一気に体温を奪われます。そして、オーバーペースにならないこと。汗でウェアを濡らしてしまうと汗冷えでも体温が下がってしまいます。ウェアを調整しながら、なるべく汗をかかないようにして行動し続ければ、氷点下で風が吹いても耐えられます。今回はファイントラックのスキンメッシュという汗冷え防止のインナーを着用していきました。これが良かったのか、汗冷えはかなり抑えられた印象です。

根石岳を過ぎると夏沢峠に向かう道とオーレン小屋に向かう道の分岐に出ます。距離的にはオーレン小屋経由の方が近かったので、そっちを行くつもりだったのですが、冬季単独行通行禁止の看板が立てられておりビビって夏沢峠経由の道を選びました。

オーレン小屋方面の道もそんなに難しそうではなかったので無視して進もうとすると
再び「冬季単独行禁止」の看板が出てきたので引き返しました。

夏沢峠のヒュッテ夏沢を過ぎると、硫黄岳への登りとなります。この登りが今日一番きつい箇所です。火山帯らしい礫岩が敷き詰められた道にアイゼンをガリガリ突き立てながら登りました。雪はほとんどないので、外した方が刃には優しいのでしょうが。

ヒュッテ夏沢。看板からおしゃれな雰囲気が漂っています
写真真ん中の青い建物は本沢温泉。日本一標高の高い露天風呂。(2150m)硫黄泉で気持ちいいですよ。
硫黄岳への登り
登る途中にはケルンがいくつも立っている。7個目がラストです
奥に見えるニョキっとしたのが赤岳。その左が横岳です。

13時30分ごろ。硫黄岳頂上へ到着。

あとは下るだけ!赤岳鉱泉までは500mくらい降ります。樹林帯をゴリゴリ下っていきますが、明日これを登り返すと思うと…。

雪山はかっちょええ
人気の八ヶ岳はトレースも多いです。

樹林帯を下ること1時間ちょっと。本日のお宿、赤岳鉱泉が見えてきました。

人工のアイスクライミングウォール通称「アイスキャンディー」が名物

赤岳鉱泉ですが、人気小屋の割にテント場はあまり広くないです。

手前が3段の平地になっていてそこがテント場。樹林帯も含めて150張らしいですが、快適な広い場所は少なめです。
明るいうちにツェルトを設営
ツェルトは土間があるので、冬は中までアイゼン付きのまま入れるので楽。

夜はテント内-10℃程度でした。寒さ耐性は低いのですが、-15℃対応のイスカ エア700SLでそこそこ快適に寝られました。明日は主峰・赤岳へ。

使用ウェア・グッズ【メーカー名】

  • アウター:【Patagonia】フーディニ + 【Phenix】 Spantik 3L Jacket
  • ミドルレイヤー:【Patagonia】キャプリーン サーマルウェイト Zip フーディー
  • ベースレイヤー:【icebreaker】oasis 200 ロングスリーブ(メリノウール)
  • ベースレイヤー:【finetrack】スキンメッシュノースリーブ
  • 下着:【グンゼ】化繊パンツ
  • タイツ:【おたふく手袋】ボディータフネス
  • パンツ:【finetrack】ストームゴージュ
  • 靴下:【Smartwool】Mountaineering Extra Heavy Crew
  • 靴:【LOWA】アルパインエクスパートGT
  • アイゼン:【Grivel】G12 ニューマチック(セミワンタッチ)
  • ピッケル:【Climbing Technology】Alpine Tour S (55cm)
  • ザック:【Gregory】バルトロ75
  • テント:【oxtos】一人用ツェルト
  • マット:【サーマレスト】リッジレスト ショートサイズ

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