猟師への道
免許取得から猟銃所持まで
【その2 事前講習会は必要か?】

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狩猟免許

試験申し込みの抽選を通過し、いよいよ狩猟試験本番の日が近づいてきました。

試験前に是非とも行っておきたい超重要な対策があります。

それは猟友会が開催する講習会を受講すること。

他のブログでも書いている人は多いですが、第1種猟銃(火薬銃)を受けたい人はこれを受けないとまず受からないと思います。

料金は1種目の場合1万円。2種目目以降は5000円ずつ追加でした。

ルール上、試験を受けるためには必須ではありませんが、必要経費だと思って受講するのがおすすめです。

社会人にとって試験日を確保するのが一番大変だと思うので、せっかく受ける試験を無駄にしないためにも受講しておいた方がいいです。

講習会では何をやるのか?

本番の1週間前に試験と同じ会場で行われます。

講習会の開催は猟友会。そして、実技試験の監督をするのも猟友会。

もちろん、顔ぶれは同じです。

つまり、早い話が講習会=公式のカンニングペーパーみたいなものです。(言い方が悪いですが)

講習会にきた猟友会の方も「講習受けずにぶっつけ本番で来ちゃう人がいるんだよね〜。(困ったもんだよみたいなニュアンスで)」と言ってました。

また、講習会に申し込むと学科試験用のテキストが送られてきます。

狩猟の基本事項をまとめた狩猟読本と過去問題集。

そのテキストを使った筆記試験対策の座学も開かれます。

筆記試験の講習

午前中いっぱいくらいは座学の時間。

机の並んだ講堂の中で受講。

学生時代を思い出す雰囲気です。

席は自由でしたが、最前列に誰も座りたがらないのは大学と同じでした。

こういうの、大人になっても変わらないもんですね。

テキストを使いながら、この法律はよく聞かれるとか、覚えるべき動物の特性とかを教えてくれます。

あとは、過去問題集で「ここ、よく出るよ〜。」みたいな感じで重要な設問も教えてくれました。

費用も高いので、しっかり聞いておきたいところです。

講義を聞くことがそのまま試験勉強になるので、時間を無駄にしないため、そして少しでも合格に近づくために真面目に受けましょう。

実技講習

試験で行う実技内容を全てカバーしてくれています。

最初は猟銃の組みたてから始まりました。

講習に使うのは、模擬銃。

ですが見た感じ本物の銃口を鉄で塞いだだけ。

つまり中身は本物の銃と変わりません。

6人人組くらいで1つの銃を使いました。

自分の順番が来て、持ち上げてみると・・・

予想以上に重い・・!

ずっしりと手に来ます。

これが銃の重みか。

最初に行うのは分解と組み立て。

散弾銃は銃身とグリップ、そして先台(左手で持つ部分)3つのパーツに分かれます。

映画とかでよくみるライフル銃の分解みたいに複雑かと思っていましたが、意外とシンプルでした。

銃身は鉄でできてるので重いです。

そして、厄介なのが組み立て。

銃身とグリップ部分をつなぎ合わせるのですが、噛み合わせがそれなりにシビアなのと、重い銃身を片手で扱わないといけないので、やや苦労しました。

筋力の少ない年配の女性は特に苦労していました。

確かに、これを本番ぶっつけ行うのはかなり厳しい。

知り合いに猟師がいて、実銃を目にする機会があれば別ですが、写真で見ただけではかなり難しいと思います。(ちなみに自分銃を他人に触らせるのは、違法です。)

そのほか、銃の点検方法や持ち運び方。

そして難しいのは複数人で歩くときの、銃の運び方。

銃口を人に向けないようにするのが基本の持ち方なのですが、それに加えて川を渡る想定で他人と銃の受け渡しをするという項目があります。

受け渡しの前後で、弾が入っていないことを確認する必要があったり、地面に置く時には銃身を解放して置いたりなど、手順が多くて複雑です。

しっかりと手順をメモして、自宅でも復習練習できるようにしておきましょう。

罠の講習では、罠の種類と違法な罠を教えてくれました。

違法な罠とは、とらばさみや動物を圧殺して捕まえる罠。

要するに動物に危害を及ぼすような罠は違法とされています。

というのも、罠には何がかかるかわからないので、狩ってもいい狩猟鳥獣意外の動物がかかった時に個体にダメージを与えないようにということです。

罠の設置も試験に出ますが、講習会では一番簡単なはこ罠の設置方法を教えてくれました。

四角い金網の箱の前後に扉が付いていて、それを開き、その状態でストッパーの金具を引っ掛ける。

ストッパーは箱の中の餌おきと連動しているので、ちょっとバランスを崩すとすぐに蓋が閉じてしまいます。

バランス加減が若干難しいですが、手順がシンプルなので一発で設置完了。

距離の目測

これは結構大事。
というのも、実際の試験では会場の外にでて、「あの看板までは何メートル?」とか「ここから200メートルはどの辺?」みたいなことを聞かれます。

設問になる距離は10m、30m、50m、300mの4種類。(たしか・・・)

そして講習会ではそれぞれ会場のどの建物や看板がその距離にあたるか、試験と同じ内容をそのまま教えてくれます。

300mってこんな遠いのか、って感じでした。

ちなみに300mというのは、空気中の最大射程距離。

ここまで弾が飛ぶことを把握しておきましょうということなんでしょうか。

最後は狩猟鳥獣の判定。

猟で狩ってもいい生き物というのは、獣類20種、鳥類28種類と決められています。

テキストにはイラストでそれぞれ紹介されており、ひと昔前まではこのイラストがそのまま試験に出題されていました。

が、最近はイラストの他に写真でも出題されています。

試験は、各都道府県が主催しているので、本番でどれがイラストでどれが写真で出るのかは猟友会の方にもわからないようです。

アライグマとタヌキが写真でよく出されるといってました。

(たしかに写真でみるとかなり似てます。)

イラストだけで覚えてしまうと、写真に対応できないので特徴をしっかり覚えましょう。

カモ類はオスメスで色が大きく異なりますが、オスの特徴をしっかり覚えておけば大丈夫です。

講習会の感想

丸一日かかりで結構大変でした。

こういう「先生に教わる」みたいなことって社会人になるとほとんどなくなるので、久しぶりの経験でした。

それにしても、猟銃の団体行動がかなり不安です。

とにかく手順が多い。

家でもメモをみながら練習しましたが、書ききれておらず「あれ?どっちだったけ?」となる箇所があったりで、一番の不安項目でした。

とはいえ、1週間後に迫る試験。

できる限りの準備を行って本番を迎えたいです。

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