登山を始めて生活や価値観が変わることがあると思います。自分に起こった変化をあげながら、幸せの基準が変わったことについて語ります。
①服の選び方が変わった。レイヤリングを意識して木綿から化繊へ
普段の服も速乾性などの機能性を重視するようになり、レイヤリングを意識するようになりました。以前は木綿100%のTシャツを着ていましたが、最近は化繊を重視。たとえアウトドアブランドの衣類だとしても木綿のシャツは避けるようになりました。
あと思うことは毎日、洗濯済みの衣類を切れるだけでありがたい。濡れた服も部屋に帰ればすぐに着替えられる。
②食事への考え方。食事=カロリー摂取
摂取カロリーは意識するようになりました。と言っても、意識してある程度以下に抑えて体重を減らすとか、そんな話ではありません。とにかく食事=カロリー摂取という考えになり、贅沢を求めなくなったという感じです。腹に入れば、みな同じ。カロリーをとれるだけで十分だと思うようになりました。
また街では山と違ってお金さえ出せばなんでも食べられる。甘いものも嗜好品もない山に比べると、それだけでも幸せに感じます。
③住居への考え方。雨風しのげりゃ天国
自分の住まいへの考え方も変わりました。現在都内ワンルーム賃貸に住んでいますが、一般の感覚ではすごく快適とは言えない環境だとは思います。部屋も狭いですが、冬山のテン泊を経験すると、真冬に暖かく寝られるだけですごく幸せに感じるようになりました。
総じて、幸せの基準がかなり下がったように感じます。というか、実際現代の我々はかなり幸せな暮らしができているのではないでしょうか。経済状況が悪くなったとしても、日本で餓死することってほとんどないでしょう。(なんらかの社会的セーフティーネットを利用する必要はあるかもしれませんが。)
もともと自然の中で生きてきた生物として、毎日食事にありつけて雨風をしのいで寝られる。これってすごくありがたいことなのだと登山を始めて実感するようになりました。とかく過多にものを求めすぎる現代、すでに手にしている幸せに気づけることは大切なことなんじゃないでしょうか。
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