かつては山屋の魂とも言われたピッケル。
雪山では体を支えてくれる命の杖。
私が使っているのはClimbing Technology社のアルパインツアーS 55cm。重さは455g。軽いですね。
購入理由は安かったから(笑)。ですが、意外にも使い心地がよいのでレビューします。
まずは各部詳細
長さは55cmを選びました。身長168cmですが、歩いている時は短すぎて杖にはなりません。
岩場や急勾配で扱いやすい長さにしました。
かなりの急勾配になってくると役立ってきます。
使ってみて感じた特徴です。
特徴①安い
一番の特徴は価格。定価9000円(税別)
入門用ピッケルとしては、お手頃価格。
特徴②強度の高いTタイプ
MADE IN ITALYの横にTと書いてあります。
現在流通しているピッケルはUIAA(国際山岳連盟)によってTタイプとBタイプという2種類の規格に分けられています。
Bタイプ:Basic 一般縦走用 Tタイプ:Technical アルパイン・クライミング用
という風に分けられています。要はTタイプの方が頑丈ですよ ということです。
正直、Bタイプでも壊れることはないのですが、Tタイプの方がなんとなくハイスペックという感じで嬉しい。
特徴③シャフトが6角形で握りやすい
シャフトの断面が六角形になっていて、強度アップになっています。
これが太くて握りやすい。
とくに手をつくような急斜面。タガーポジションでピックをつきさす場面では、安定感があります。
特徴④ヘッドが太いので、持ちにくい。
ヘッドは冷鍛造スチール。ピックも鋭くて雪面への噛み込みも良いです。
ただ、ヘッドが太いので歩いている時はすこし持ちにくい。手の小さい人にはあまりおすすめできません。
縦走だとピッケルってガシガシ使うより、手にぶら下げている時間の方が圧倒的に長いので、ここはマイナスポイントです。
ここさえ許容できれば、安くて頑丈なピッケルなのでオススメです。
小ネタ
リーシュは6mmスリングで自作しました。60cmくらいのスリングをカラビナで連結することで肩掛けにしています。
使わない時はカラビナにさして腰からぶら下げることもできます。
同系統のシリーズでベントタイプのアルパインツアー(Sがついていない)も発売されています。
岩場が多いのであればこちらの方が使いやすいかも。
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