トレッキングポールは使いたくない

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雑記

トレッキングポール(ストックともいう)使うの流行ってますよね。だけど、私は断固として使いません。今回は登山におけるトレッキングポールについて、考えてみたいと思います。

自分が登山を始めた2011年ごろにはすでにトレッキングポールは基本装備となっていました。アマゾンなんかでも中華製のトレッキングポールが売られていたり、LEKIとかBlackdiamondのトレッキングポールに憧れた時期もありました。

まず、トレッキングポールの役割について考えてみます。

トレッキングポールの役割
①足の負担軽減
②推進力の補助
③バランスの補助

あたりが主な役割ではないでしょうか。

①足の負担軽減

これについてですが、トレッキングポールを一番使いたい環境って「下り」だと思うんです。トレッキングポールで体重を支えながら下ることで、太ももの筋肉の疲労を軽減したり、膝への負担を和らげたり。自分も急な下りに差し掛かると、その場で杖代わりの木を拾って、即席のポールにすることはありました。

②推進力の補助

特に両手に2本をもってダブルで使う場合に、この効果がありそうです、(というのも、自分は使ったことがないので)トレラン大会とかの映像や番組を見ていても、ポールで体を押し出すようにして歩いていますよね。平地だけでなく、登りでも腕の力を段差を上がる力に使えるので役立つと思います。

③バランスの補助

これも当然ですよね。両足だと2点だけで体を支えることになりますが、そこに1本ポールが加わるだけで3点での支持となり、体がぐっと安定します。

なぜポールを使わないのか

こんなにメリットにあふれているトレッキングポールをなぜ、使わないのか。その理由は3つあります。

トレッキングポールを使わない理由
①邪魔だから
②ポールに頼りたくない

①邪魔だから

これについては、特に両手を使って登るような場面で感じます。一般登山道でも鎖場など、時々両手を使うシチュエーションが出てきますが、そんな場合はポールを手に持ったままだとかえって危険になります。いちいちしまうのが正しい方法とされていますが、自分の性格からしても、そんな風にこまめに出し入れするのはめんどくさい!というのが大きな理由。

こういう岩場で手にポールを持つのは危険

②ポールに頼りたくない

これが、今回一番言いたかったことで、私がトレッキングポールを使わない最も大きな理由です。自分の中でトレッキングポールを使うことが「カッコ悪い」というイメージなんですよね。だって、言ってみれば「杖」じゃないですか。もちろん、足腰に自信のない人が山を楽しむためのツールとしては良いと思いますし、必要性を感じる方は使ったほうが疲労による事故防止の観点からも安全だと思います。

ただ、自分の場合はポールに頼る前にまず足腰を鍛えよ!と言い聞かせています。「膝を痛めない、疲れない Q&Aでわかる山の快適歩行術」という本を書かれている野中径隆さんの話を聞いて、自分の子の信念は間違っていなかったと思うようになりました。本の中で野中さんは「初心者のうちからトレッキングポールを使い出すと、基本的な山での歩き方が身につかない(要約)」と言っています。

歩くということは、2本の足を交互に出す動作が基本。それを効率的、安全に行えるように上体の動きや足さばきを学んでい必要がありますが、初めからポールを使っていると、それがあることが前提の動きになってしまい、本来の正しい動作が身につかないということです。あくまでトレッキングポールは補助の道具として使え、ということですね。

まあ、使う使わないは人それぞれ自由ではあるのですが、自分よりも若い人がトレッキングポールを使っているのを見ると少し違和感を感じる今日この頃です。自分は年を取ってからも山を楽しむ最終手段として、トレッキングポールはまだ温存しておこうと思います。

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